シュクレイに入社するまでにIT、ホテル、インターネットカフェと3社を経験しました。その中でも、これほどまでにお客様に自信を持って、おすすめできる商品・サービスは初めてです。もともと、それが決め手でシュクレイを志望しました。シュクレイとは東京スカイツリーに出掛けた時に東京ミルクチーズ工場の東京ソラマチ店に立ち寄ったのが出会いです。当時はまだ結婚していなかったんですが、今の奥さんと二人で「実家にお土産を買っていこう」とフロアのお店を試食してまわっていました。その中で唯一感動したのが東京ミルクチーズ工場だったんです。二人で「こんなに美味しいクッキーがあるんだね！」って喜んで買って帰りました。その数日後、転職サイトでそのロゴを発見したんです。迷わず応募しましたね。
これまで会社の事情で満足なサービスがお客様に提供できない経験を持っていた私にとって“自信を持ってお客様におすすめできる”商品は言葉にできないくらい魅力的な商品として映りました。ちょうど結婚を前にしていただけに、この転職だけは慎重に思っていたところ。運命を感じましたね。

入社後3ヶ月、東京駅のザ・メープルマニアに立った後、特販課という催事専門の部署の初期メンバーに選ばれました。結果を出さなければ！と意気込んだのはいいのですが、やり方がよくなかった。呼び込みには自信があったし、試食出しも自分がやれば売れると思っていました。すべて「オレが、オレが」です。
そんな或る日、上司に言われました。「井川さんはもうシュクレイの人なんだから、以前の会社のやり方ではだめだよ。一人でお店を運営しているわけではない。シュクレイはそんな会社じゃない。シュクレイはチームなんだ。みんなをもっと信頼してほしい」。これまで在籍した会社では何を言っても会社は無反応で、自分でやるしかなかったんです。そうしたら、いつの間にか自分しか信じられないようになっていたんですね。反省しました。スタッフのみんなに今までの自分を謝罪し、みんなも「もっと頼ってほしいですよ」と返してくれて。
それから私は変わりました。これまでは上手くいけば「自分の力だ」と思っていたのが自然に「みんなのおかげだ」と思えるようになったんです。そうしたら仕事が楽しくなりました。感謝の気持ち。それがすべてを良い方向に導いてくれているように感じましたね。

感謝の気持ちを持って、仲間を信頼することで、売上は大きく伸びました。過去最高記録がどんどん更新されていく。改めて、お店は一人の力では動かないことを実感しました。対して、チームの力は無限大です。初めは3ヶ月の予定で入った催事がどんどん延長し、私がいる間で2年間、異動後も入れれば2年半続いています。もはや催事店ではなく、常設店のような状態。売場を提供して下さる館様（ディベロッパーのこと）の評価が高いということですね。
やはり楽しく働いていると、スタッフの顔や声にもそれは表れます。それがお客様を惹きつける。さらにスタッフ一人ひとりに適性というものがあります。呼び込みが上手な人、試食出しが上手な人、レジが正確で速い人、レジのサポートが速い人、チームをまわすのが上手な人…etc.　そのチーム力には一人の力では絶対に勝てません。勝つ必要もありません。
現在私は新ブランドの店長を任されて異動しましたが、心から信頼している後輩たちがその売場を守ってくれています。新ブランドは会社の中でも期待値が高く、もちろんプレッシャーもあります。でも、これまで学んだ教訓を活かしながら、新たなチームづくりに邁進していきたいと思っています。

結婚のための転職でしたがシュクレイに入社して無事結婚もできました。ちょうど3日前に子供も生まれたんです。女の子です。可愛いなんてもんじゃないですね（笑）。本当にシュクレイに入ってから人生が良くなりました。家庭だけではなくて、こんなに仕事にやりがいを感じたことはありません。やっぱり、「感謝すること」を知ってから人生が変わったのだと思います。
東京ミルクチーズ工場との出会いの場から奥さんもいっしょだったので、我が家はシュクレイはもちろん、寿スピリッツグループの大ファンなんです。新婚旅行は長崎と沖縄に行ったんですが、長崎の空港に着くなりお土産コーナーに行って寿スピリッツグループの商品がどれだけあるか、まずは探していました。そう、全部の商品をひっくり返して裏のシールを見るんです（笑）。次は長崎駅へ行って九十九島グループ（グループ会社です）の新商品「シュガーフ」を探して買って。ずっとそんな感じなので新婚旅行は「寿めぐり」です（笑）。
その翌日にハウステンボスに行ったんですが、そこでまた「寿めぐり」をしていたら、なんとシュクレイから異動して九十九島グループの社長になられたYさんに偶然会ったんです。もう定年退職されたんですが、このYさんが面接で私を採用して下さった方なんです。運命を感じました。「元気にやっている？」って握手して下さって。
今もあの著名なテーマパークや水族館などに出掛けると、相変わらずショップで奥さんと「寿めぐり」をやっています。彼女も会社を愛してくれています。本当にシュクレイに入ってから幸せです！